Touch077のもっとも大きな変化として、コンポーネントの概念が取り入れられたことがあげられます。コンポーネントによって、目的のエレメントを簡単に参照、編集する事が可能になりました。
コンポーネントは、Touchのモジュール方式を発展させたものと言えます。ネットワーク、エフェクト、ガジェット、シンセ、プロジェクトなどを1つのノードにパッケージすることができます。コンポーネントの目的は、オペレータを操作するレベルの上の高いレベルをユーザーに提供することです。これにより、他のユーザーの製作したシンセファイルの解析が簡単になり、ノウハウの共有やTouchの学習が劇的に行いやすくなったといえます。
IntroToTouch077 05 新しいオペレータUI仕様
IntroToTouch077 04 オペレータの種類
Touch077では、新しいOPタイプ、TOP(テクスチャー・オペレータ)とMAT(マテリアル・オペレーター)が追加されています。これらは、GPUピクセルシェーダーとバーテックスシェーダーを使用することができる、まったく新しいオペレータです。DAT(データオペレータ)も追加されました。これは、テキストやスクリプトのような、さまざまなタイプデータのために使用されます。ObjectはConpornentという概念に変わりました。
IntroToTouch077 03 オペレータ
オペレータのインターフェースが新しくなりました。基本的な機能は従来のTouch017とほぼ同じです。Cloneという新しい概念の追加によって、Clone Immuneのフラグが追加されています。
IntroToTouch077 02 ノードの混在
Touch017では、CHOPネットワークはCHOPペインで構築し、SOPネットワークはSOPペインでといったように、ネットワークは1つのオペレータ・タイプだけで構成されていました。Touch 077ではノードの混成機能を導入することで、この制限がなくなりました。ネットワークにあらゆるタイプのオペレータを含むことができます。これにより、関連するワークフロー同士を1つのネットワークにまとめて、配置することができるようになりました。Objects、SOPs、CHOPsとCOPsといったように、複数のネットワークを開く必要がなくなりました。