「2足歩行ロボットの動きをモーションキャプチャしたら面白いかもね」とどこかで話の種になっていましたが、実際にやっちゃった方がいました。HoudiniにはPipline CHOPという外部ツールからデータを読み込むオペレータがあるので、多少プログラミングができれば、こんな面白いこともできてしまうんですね。こうしたちょっと変わったことが比較的簡単にできちゃうのは、今ひとつ使い道の理解に困るオペレータがHoudiniに存在するおかげです。w
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TouchDesigner 5 Minutes Video Tutorial
VimeoのTouchDesignerグループにTouchDesignerのチュートリアルビデオがUPされました。シンプルなオブジェクトを使った導入からはじまり、ビデオイメージコントロールやiPhone/iPodTouchを使ったOSCコントロール、プロジェクション・マッピングの導入など今風なネタも取り入れられています。全5部構成になっています。
コンポーネントのインスタンスはGPU処理なので、大量にインスタンスしてもパフォーマンスが良いとか、既にユーザーの方でもTips的な内容があって参考になります。
TouchDesignerでGPU GLSL particles
ポスト計算なしで1.6 million particles simulated @ 30-60 fps on a humble geforce 9600 GT.だそうです。CUDAやGLSLが利用できることは以前から機能としてありましたが、こうしてみるとその効果は大きく感じます。GPU物理シミュレーションをTouchDesignerに実装なんていうのもありなんじゃないでしょうか。
このサンプルファイルがDerivativeのフォーラムにUPされています。
http://www.derivative.ca/Forum/viewtopic.php?f=4&t=2453
最新バージョンでは、CUDAがFTEバージョンでも利用可能なので、ファイルをフリーバージョンのユーザーもシーンを開くことが出来ます。
Houdini viewport – Particles based on sound
Houdiniでもサウンドと連携したインタラクティブなパフォーマンスが可能って本来の使い方とは外れていますが・・・Houdiniの開発者がスピンアウトして、TouchDesignerが作られた訳ですが、TouchDesignerが開発されるまでは彼らはHoudiniでVJやインスタレーションをパフォーマンスしていた時代もあります。当時は1台のPCで何でもかんでもというほどマシンパワーはなかったので、max/mspとネットで連携する環境を構築して、MIDIで通信を行ったり、シリアル(当時はUSBなんてものはなかったです)でデバイスを繋いだりとかしてました。その名残りが「どうにも使い道不明なオペレータ」として、最新のHoudini11にも残っている訳です。
TimeMachine -Tima-
Tima TOPは表示するイメージをInput1のシーケンスイメージの過去フレームから参照、Input2のソースイメージの明暗によって異なる参照フレームを設定することで、歪んだ画像を生成します。
今ではAfterEffectsをはじめとした各種画像編集ルールではお馴染みの機能ですが、TouchDesignerやHoudiniの前身であるPRISMSで1990年代前半に実装されたのが初めてです。映画『タイムコップ』や『攻殻機動隊』で空間の歪みや光学迷彩の表現で活用されて話題になりました。その当時から時間を歪めるという意味で、TimeMachieを略してTimaの愛称で呼ばれていました。TouchDesignerではその機能をそのまま受け継いでいます。これは当時のPRISMSのカタログです。このカタログが出てきて、「そういえば、TouchDesignerでもTimaがあったっけ・・・」と思い出しました。