TimeMachine -Tima-

Tima TOPは表示するイメージをInput1のシーケンスイメージの過去フレームから参照、Input2のソースイメージの明暗によって異なる参照フレームを設定することで、歪んだ画像を生成します。

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今ではAfterEffectsをはじめとした各種画像編集ルールではお馴染みの機能ですが、TouchDesignerやHoudiniの前身であるPRISMSで1990年代前半に実装されたのが初めてです。映画『タイムコップ』や『攻殻機動隊』で空間の歪みや光学迷彩の表現で活用されて話題になりました。その当時から時間を歪めるという意味で、TimeMachieを略してTimaの愛称で呼ばれていました。TouchDesignerではその機能をそのまま受け継いでいます。これは当時のPRISMSのカタログです。このカタログが出てきて、「そういえば、TouchDesignerでもTimaがあったっけ・・・」と思い出しました。

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Tima TOPはそれ単体ではイメージソースをinputに繋いでも、何も効果はありません。画像を歪ませるイメージソースの他に、歪めるためのモノクロームのマスクを用意するなど、幾つかのオペレータを組み合わせます。

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TouchDesignerのTima TOPは効率的、高速にイメージシーケンスを操作するために、Texture 3D TOPで明示的に設定した長さのイメージシーケンスを一時的に保存します。Chach Size パラメータで保存するイメージ数を設定します。例えば200と設定すると、カレントフレームから前のフレームに遡って、200フレーム分のシーケンスイメージが保存されます。

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Input1に歪ませるシーケンスイメージを繋いだTexture 3D TOPを接続、Input2には画像を歪める為の白黒のイメージを接続します。Tima TOPでは、Black、Whiteそれぞれのシーケンスの参照フレームを設定します。例えば-200とした場合、カレントフレームから遡って200フレームのイメージが参照されます。グレースケールの部分は2つのパラメータから導き出された中間のフレームが明度によって参照されます。Input1と2の動きの組み合わせて、歪み方は複雑に変化します。

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