とはいっても、Touch017で途中まで作成したものを077で作り直した、といった感じなのですが。。。きっちり1つシンセを作ったのは初めてだったので、いろいろと迷走したり、試行錯誤したりする部分が結構ありました。一番気になったのは、モデル部分がまだ少し不具合だったり、改善の余地があったりするかな、と思った点です。イメージのようなカッチリしたものを作成している人が少ないためなのか、造形に関するオペレータは017と互換性が無かったり、表示がおかしくなったりする事がありました。今回はそういった部分は017で作成して、ファイルをインポート、インタラクションの部分を077で構築するといったやり方でなんとかなりました。
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TouchでAR
Augmented Reality、ARと言われる技術は最近、かわいらしいキャラクタを表示したネタで1部で話題になっていますが、技術自体はかなり以前から研究されていて、自分はSIGGRAPHのEmerging Technologiesでいろいろな形で目にすることがあります。大ざっぱに言うと、カメラでパターン認識を行うのですが、どういった傾きや方向になっているのかも認識して、CG画像と生成します。それがパターンを捉えているカメラからの映像と合成すると、あたかも現実世界にCGがあるような映像が出来上がるという事です。こうしたAR技術をTouchと組み合わせている方がいらっしゃいます。
TouchDesigner 077 Video Tutorial
Free版もリリースされたTouch Designer 077ですが、全く情報皆無と行った状況で、しかもローカライズなど期待もできないので、何をするにもどうするんだ??と調べるところからスタートしなければならないのは、ちょっとつらいところです。自分の場合、017からの経験もあるので、ソフトウェアの概念とか基本的な操作手順などは、何となく予想して、カチカチ、マウスオペレーションして探っていくと分かる事が多いのですが、077からスタートする人は荘も行かないところが多いと思います。そんな状況を知ってか、知らずか、情報は最低限ですがビデオチュートリアルが用意されています。
IntroToTouch077
Touch077ではインターフェースがまったく新しくなりました。ただ単に使い勝手が良くなったというだけでなく、多くの新しい概念が取り入れられています。ここでは、新しく導入された概念を中心に、UIについても多少紹介したいと思います。
IntroToTouch077 06 コンポーネント
Touch077のもっとも大きな変化として、コンポーネントの概念が取り入れられたことがあげられます。コンポーネントによって、目的のエレメントを簡単に参照、編集する事が可能になりました。
コンポーネントは、Touchのモジュール方式を発展させたものと言えます。ネットワーク、エフェクト、ガジェット、シンセ、プロジェクトなどを1つのノードにパッケージすることができます。コンポーネントの目的は、オペレータを操作するレベルの上の高いレベルをユーザーに提供することです。これにより、他のユーザーの製作したシンセファイルの解析が簡単になり、ノウハウの共有やTouchの学習が劇的に行いやすくなったといえます。