Slope CHOP

概要

Slope CHOPは、入力チャネルのスロープ(数学用語でderivative)を算出します。 入力CHOPが位置を表す場合、スロープは速度として解釈することができます。 デフォルトで、Slope CHOPはポジションをスピードに変換します。
数学的な用語で、スロープはチャンネル・カーブのfirst derivativeです。 second、third derivativeを計算することもできます。 second derivativeは、加速度と解釈されることができます。 そして、third derivativeは加速度の変化率と解釈されることができます。
このCHOPは、ダイレクトにスピードや加速度を操作する、Speed CHOPと連携して使用することが出来ます。 Slope CHOPでスピードまたは移動するオブジェクトの加速度を計算して、他のCHOPでそれを操作することができます。 そして、Speed CHOPで新しいスピードまたは加速度カーブを位置データへ変換することができます。 Slope CHOPがこの情報を削除してから、スタート位置を調整する必要あるかもしれません。 これは、Speed CHOPのConstantパラメータを使用して、行うことが出来ます。
Unitsオプションは、出力をサンプル毎の値の変化、フレーム毎の値、毎秒毎の値で表します。

パラメータ – Slope ページ
Type / type

計算するスロープのタイプを設定します。

  • Slope / slope
    チャンネルの傾きを計算します。
  • Acceleration / accel
    チャンネルの加速度を計算します。
  • Acceleration Of Slope / slacc
    チャンネルの傾きの加速度を計算します。
Method / method

傾きの計算に使用したサンプルペアを設定します。

  • Use Previous And Current Sample / pc
    現在のサンプルとそれ以前のサンプルを使用します。これは、リアルタイムアプリケーションで適用可能な唯一の方法です。
  • Use Current And Next Sample / cn
    現在のサンプルと次のサンプルを使用しています。
  • Use Previous And Next Sample / pn
    前のサンプルと次のサンプルを使用しており、他の方法に比べて若干連続した傾きが得られます。

サンプルの勾配は、その直前、直後のサンプルの値を見ることによって計算されます。
スロープタイプの場合、2つの値が必要であり、オプションは3つの組み合わせを使用するように指定されています。デフォルトでは、サンプルとその前の値を使用します。 (before-current)は、サンプル間の時間(サンプリングレートによって決まる)で除算されます。 チャネルに配置された勾配は、CHOPの単位で表されます。
Accelerationタイプの場合、計算しているサンプルの周囲に3つの連続したサンプルを使用します。 最も正確な加速度は、Use Previous and Next Sampleで得られます。

パラメータ- Common ページ
Time Slice / timeslice

これをオンにすると、チャネルが強制的に「タイムスライス」されます。 タイムスライスは、最後のクックフレームと現在のクックフレームの間の時間です。

Scope / scope

影響を受けるチャネルを特定するために、一部のCHOPでは、Commonページの
でスコープ文字列を使用することができます。

Sample Rate Match / srselect

複数の入力CHOPのサンプルレートが異なる場合を処理方法を設定します。 リサンプリングが発生すると、カーブは補間方法オプションに従って補間されます。補間オプションが使用できない場合はLinearで処理されます。

  • Resample At First Input’s Rate / first
    最初の入力のレートを使用して、他の入力をリサンプリングします。
  • Resample At Maximum Rate / max
    最も高いサンプリングレートでリサンプリングします。
  • Resample At Minimum Rate / min
    最も低いサンプリングレートでリサンプリングします。
  • Error If Rates Differ / err
    競合するサンプルレートは受け入れません。
Export Method / exportmethod

CHOPチャンネルをパラメーターに接続する方法を設定します。 詳細については、Exportの章を参照してください。

  • DAT Table by Index / datindex
    ドッキングされたDATテーブルを使用し、CHOP内のチャンネルのインデックスを介してチャンネルを参照します。
  • DAT Table by Name / datname
    ドッキングされたDATテーブルを使用し、CHOP内のチャネルの名前を介してチャネルを参照します。
Export Root / autoexportroot

Channel Name is Path:パラメータでrelative toを設定することで、エクスポートするすべてのパスのルートノードを指定します。

Export Table / exporttable

DAT Table Export Methodsメソッドを使用するときにエクスポート情報を保持するために使用されるDATを指定します。