USD COMP

概要

USD COMPは、拡張子が(.usd)、(.usda)、(.usdc)、(.usdz)のクレート/バイナリまたはASCIIファイル形式のUSDファイルのジオメトリ スキーマをロードおよびインポートします。現在、USD COMPでは、USDバージョン0.18.9が使用されています。USDファイルは、TouchDesignerのネットワークにドラッグ&ドロップするか、USD Fileパラメータでインポートすることができます。ファイルタイプ」も参照してください。
USDファイルのアセットは、toeファイルと同じパスに作成されるTDImportCacheフォルダ内に、USDファイルと同名の .tdc ファイルに保存されます。.tdc ファイルからのアセットの読み込みは、Import Select OP(Import Select TOP / Import Select SOP / Import Select CHOP)を使用して行います。.toeファイルを再読み込みすると、.tdc キャッシュから直接アセットを読み込むことができるので、USDファイルを再読み込みする必要はありません。ただし、既存の .tdc がない場合(toeファイルのコンピュータが変更された場合など)は、アセットを取り込むためにUSDファイルを開き直し、新しい .tdc が保存されます。

USD COMPでUSDファイルを開くには、以下の手順で行います。

1) USD File パラメータに有効なファイルパスを指定します。その際、正しい.usd拡張子を持つファイル名を指定します。

2) この手順は、USD COMPが作成されたばかりであるかどうか、パラメータのデフォルト値の変更が必要であるかどうかによって異なります。ファイルがネットワークに初めて読み込まれ、パラメータのデフォルト値が受け入れられている場合は、Build Network を押すだけで、USDネットワークが生成され、アセットがインポートされます。なお、中規模以上のファイルの場合は、Merge Geometry をオンにしておくと、パフォーマンスが大幅に向上します。通常、Build Network より上のパラメータを変更した場合は、ネットワークの再構築が必要になります。

3) Reload ボタンは、内部のアセット(メッシュやポイントなど)を再読み込みするために使用します。これは、ファイルが別の場所に移動して、.toeファイルを開いたときにアセットが見つからず、適切に再読み込みできなかった場合に特に有効です。

4) “Update “ボタンは、USDファイルに何らかの変更が加えられ、その変更を完全に再構築することなく現在のネットワークにマージしたい場合に使用します。
以下に例を示します: https://developer.apple.com/augmented-reality/quick-look/
USD、 USD In TouchDesigner、Import Select CHOP、Import Select TOP、Import Select SOP、FBX COMPの各章も参照して下さい。

パラメータ – USD ページ
USD File / file

USDファイルのパスを設定します。ファイルは、バイナリ形式(.usdまたは.usdc)またはASCII形式(.usda)です。

Reload File / reload

既存のネットワークに変更を加えることなく、ファイルからアセットを再読み込みします。

Use Material / usematerial

マテリアル・バインディングを持つすべてのジオメトリ・プリミティブに対してマテリアル/シェーディングを有効にするかどうかを設定するトグルです。このトグルをオンにすると、MATノードと、必要に応じて、テクスチャマッピングアセットのImportSelect TOPが生成されます。

Cameras / cameras

USD COMPに作成されたCameraノード(USDファイルで定義された対象)を使用するかどうかを設定するトグルです。

Generate Actor COMPs / genactors

有効にすると、Import Select SOPの親としてGeometry COMPの代わりにActor COMPを生成します。

Merge Geometry / mergegeo

指定されたマージレベルまで、マージ可能なジオメトリSOPとそのtransformation COMPをマージするトグルです。この機能により、USD COMPネットワークのパフォーマンスが顕著に向上します。

Merge Level / mergelevel

ノードをマージする際のマージレベルを定義します。開始値はネットワークのルートである1で、ツリー階層内での位置と同じように、ノードの子に対して増加していきます。デフォルトでは、このパラメータは無効になっていますが、Merge GeometryのトグルがONになると有効になります。

Max Wired Children / maxwiredchildren

この値は、Geometry/Null COMPノードが同じネットワークレベルで持つことができるワイヤードチルドレンの数を定義するために使用されます(このネットワークレベルとは、同じキャンバスネットワーク上で見ることができるすべてのノードを指すことに注意してください)。ノードがこの値よりも多くの子を持つ場合、そのノードのすべての子がノードの内側に再配置されます。これは、親ノードの配線された子ノードをカットして、より軽くてきれいなネットワークを作るために使用されます。デフォルト値は5です。

Compute Normals / computenormals

OpenSubdiv ライブラリを使用して USD ファイルから指定されたサブディビジョンスキーマから法線ベクトルを生成するかどうかのトグルです。このトグルをオフにすると、SOPはTouchDesignerが生成した法線を代わりに使用します(CPUモードのみ)。

Direct to GPU / gpudirect

ジオメトリを直接GPUに読み込むかどうかのトグルです。これにより、CPUモードに比べてレンダリングが格段に速くなります。ただし、現在サポートされているジオメトリは、メッシュとポイントプリミティブのみです。USDシーンにNURBs Patchesなどの他のプリミティブタイプが含まれている場合は、サポートされていないImport Select SOPごとにエラーが発生します。

Build Network / buildnetwork

新しいファイルを指定したり、USDページのパラメータを変更したりするたびに(初回を含む)、再構築する必要があるので、現在選択されているパラメータに従ってネットワークを生成します。

Keep Parameters / keepparams

現在のネットワークのパラメータを、再インポートした(パラメータを更新した)ネットワークのパラメータよりも優先して使用するかどうかのトグルです。

Keep Connections / keepconnections

現在のネットワークの接続を、(Updateパラメータで)再インポートされたネットワークの接続よりも維持するかどうかのトグルです。

Update / update

ネットワークを更新します。このオプションは、TouchDesignerでUSDネットワークをインポートした後に、USDファイルを編集する場合に特に有効です。

Callbacks DAT / callbacks

コールバックDATは、インポートやアップデートの際に実行され、インポートされたオペレーターや結果としてのネットワークの修正やカスタマイズを可能にします。

パラメータ – Play ページ

FBX COMPのPlayページの項を参照して下さい。

パラメータ – Xform ページ

COMP共通- Xform ページの章を参照して下さい。

パラメータ – Pre-Xform ページ

COMP共通- Pre-Xform ページの章を参照して下さい。

パラメータ – Render ページ

COMP共通- Render ページの章を参照して下さい。

パラメータ – Extensions ページ

COMP共通- Extensions ページの章を参照して下さい。

パラメータ – Common ページ

COMP共通- Common ページの章を参照して下さい。