パーティクルを発生するためにはVelocity(速度)が必要だが、Source_POPでVelocityを設定する以外にソースオブジェクトでVelocityを設定する方法がある。
オブジェクトのセットアップ
ソースオブジェクトとしてSphereを用意する。Primitive TypeはPrimitiveに設定。Point_SOPを追加する。Particleタブのvelocityパラメータを編集する。このパラメータはSource_POPのVelocityパラメータと同じもの。
Keep VelocityをAdd Velocityに設定。パラメータ名の上で右マウスボタンを押し、ポップアップメニューでRemoveKeyframeを選択してパラメータの設定を0に設定する。Y方向のパラメータに1を入力する。
POPSのセットアップ
POPSに移り、SOURCE_POPで作成したオブジェクトをパーティクルソースとして設定する。今回はVelocityの設定しない。アニメーションを再生してみよう。SOPで設定したVelocityを参照してパーティクルが発生する。
Variance(分散と速度のランダム)の設定が無いため、パーティクルはまっすぐY方向に発生する。Velocityの設定はそのままにVarianceの設定を追加してみよう。Source_POPのAttributeタブを選択、パラメータを以下のように設定する。
Initial Velocity Add to inherited velocity inherit Velocity 1 Velocity 0 0 0 Variance 1 1 1
アニメーションを再生すると、パーティクルがY方向へ分散して発生する。
Add to inherited velocityに設定するとソースオブジェクトに設定されているVelocityをもとにさらに設定を加えることができる。上記の設定ではVelocityはそのままソースオブジェクトの設定を使用して、さらにVarianceを加えている。inherit VelocityでソースオブジェクトのVelocityに対してスケーリングが出来る。パラメータを1以下にするとY方向への速度が遅くなり、1以上にするとY方向への速度が早くなる。Velocityにパラメータを追加すると、ソースオブジェクトのVelocityに値が加算されてパーティクルが発生する。速度や方向のちょっとした調整に便利だ。