シーグラ日記`02 -7.23-

アニメーションシアターの会場です。今回は上映する作品が少ないです。丸半日いれば、すべての作品がみられるほどのボリュームです。なんだか、華やかさに欠けるなぁ・・・カンファレンスの合間でみれば、余裕で全部見られるでしょう。

カンファレンスはsketches&Applicationsで”2D/3D Hybrid Character Animation on “Spirit””と”Shape-Based Character Animation” “Creating 3D painterly Enviroments”を受講しました。みんな、ディズニーアニメーション関係です。
Spiritは日本でこれから公開される作品で馬が主人公です。2Dまたは3D、場合によって最適な表現方法で背景、キャラクタを作成していました。面白かったのでは一度馬の3Dキャラクタで大まかな動きを付けた後に、縦髪だけ 2Dのものとすり変えていたりで、上手くイメージを合わせています。 “Shape-Based Character Animation”では3Dキャラクタアニメーションにシェイプ変形を取りいれて、セルアニメーションのような表現の試みが紹介されました。セルアニメーションで行われているような体の伸びやねじれをボーン変形したキャラクタに対して、ラティスやシェイプなどで原画に限りなく近付けるようにしていました。キャラクタリグもこれに特化した形で、局部敵に変形が必要な部分には、あらかじめ設定が行われて、イラストレーターのような感覚でポーズを設定することが出来ていました。 “Creating 3D painterly Enviroments”は2002秋に公開される作品でペイントしたような3D背景を前面に使用しています。こちらはインハウスで、ペイントソフトに奥行き要素が取りこまれているもので、データを作成されています。陰影処理は実際にステージで設定された陰影情報が使われています。多少3DCGの感じがのこるものの、全体的な印象は手書き背景そのものです。 2D/3Dといった切り分けた見方ではなく1つのイメージにまとまっているのがすごいです。

SOFTIMAGEのユーザーミーティングです。18:00からオープンなのに結構な人数の人が集まっています。会場はこんな感じで、数年前よりはかなり規模が小さい感じでした。やはり、開催さされてる場所にも影響されているのでしょうか??

ユーザー事例はILMでエピソード2のCG キャラクタに関して。モンスター系はもちろん、良く考えればあたりまえなのですが、クローンがたくさん出てくるところはみんなCGキャラクタでした。しかし、いったいいくつのレイヤーに分けられているんでしょうね。・・・ジャンゴ・フェッドのリグとかあるのはなんだか普通な感じでした。(笑

最新バージョンの紹介は、色々な項目がありましたが、個人的に興味をもったのは、ブラシペイントと新しいアニメーションミキサーでした。やはりという感じですが、Houdiniと同様 MAYAのようなペイントツールがほしい!という要望は多かったのでしょう。扱いは、シェーダーと組んだような形のようでした。(すみません、説明に理解が追いつきませんでした。(-_-;)

新しいアニメーションミキサーでは、 Exportするデータの他に、テンプレートのように他のトラック部分を表示する機能が確認する時に便利そうでした。モーションデータからパスデータを作成、それを使用して、さらに編集を加えるワークフローも実用向きに思えました。

パーティクルも強化されていました。発生したパーティクルに対してラティス変形を加えるといった表現が可能になっていました。なんがかHoudiniのPOPみたいなだぁ・・・

なんて思っていたら、こんな乗り換えコースまで設定されていました。Houdiniの名前までリストアップされているとは・・・ちなみに北米でのSOFTIMAGEとの併用は結構さるらしく、XSIではHoudiniの.geo フォーマットにも対応するようになるそうです。.geoって.xsiと構造的に似ていますしね。