TouchはVJでのライブパフォーマンスを行うための強力な機能をサポートしている。Beat Trackerはその代表的な機能だ。ライブパフォーマンスを行う上で、音楽との同期を取ることは大変重要なこと。具体的にSynthを音楽に合わせてみよう。Artworksから”BurningMan”というSynthファイルをダウンロードして起動する。
音楽との同期(listen&tap)
音楽との同期は手動で行う。とはいっても、難しい物では無い。
“BurningMan”を起動したら音楽を流そう。
“<“キーを押さえたままの状態にする。
listenボタンが押された状態になる。
そのままの状態でバックグラウンドの音楽をよく聞いて、音楽に合わせて手拍子をするタイミングで”>”キーを叩こう。このときBeatTrackerのtapボタンが押された状態になる。
この動作を3~4回行って、きちんとタイミング良くキーがとれたら,キャラクタの動きを見てみよう。
音楽に合わせてBurningManがダンスしているだろう。これでSynthと音楽のタイミングがとれたことになる。
Synthと音楽との同期は以上のように非常に簡単に設定することが出来る。この同期した状態に対してさらに変更を加えることも可能だ。
インジケータフィールド
BPM INDICATOR FIELD
BPM(Beats Per Minute)を設定する。これは上記の手動で音楽との同期を行った際に変更されたパラメータだ。数値が大きくなるほど動きが早くなる。
FRAME INDICATOR FIELD
現在の再生フレームを表示する。このパラメータを変更すると、カレントフレームが対応したフレームに移る。
RESET FRAME INDICATOR FIELD
最初にビートをタップするフレームを設定する。”Rest”を表示されているフィールドをONにすると設定が有効になる。
ビート・カウンター、バー・カウンター
BEAT COUNTER
ビート・カウンターは上記の手動で音楽との同期を行ったBPMを視覚的に表示している。 4つのカウンターが左端から右端まで移動すると1tapクリックしたタイミングになり、バー・カウンターが1つシフトする。
BAR COUNTER
バーカウンターは、いわゆるTapのタイミングを表している。4つのカウンターはパフォーマンスを行う際に音楽トラックの特定の部分が何バーであるか、参照する事が容易になる。大抵の場合、2または4で割り切れるバー数で音楽の展開が変わる。
バー・レーダー
BAR RADARは現在のビート・タイミングを表示している。上部の小さな矢印で+-50%のオフセットすることが出来る。時計回りに3時へ移動すると25%のビートオフセットになる。6時へ移動すると50%ビートオフセットしたことになる。9時へ移動すると結果的に-25%のビートオフセットしたことになる。
BPM インクリメント
BPM INCREMENTはターンテーブルのピッチ制御のように打たれた速度を変える。左マウスボタンで0.1、1、または10、いずれかのインクリメント・ボタンを選択して押さえ続ける。左ヘスライドするとBPMは低下し、右へスライドするとBPMが増加する。