アニメーションにノイズを加えて、動きに演出を加えるテクニックは良く使われる。HoudiniではCHOPを使用して、大まかな動きをつけた後に、そのデータを壊すことなく、ノイズを加えることが出来る。大まかな動きとノイズのレベルは別々に管理されるので、変更する場合も、必要な要素だけ手を加えるだけで良い。サンプルではゲートが上がる動きにノイズを加えて、多少突っかかったような重さを出してみた。
大まかな動き
大まかな動きはオブジェクトレベルであらかじめ作成しておく。Gateが上がるタイミングやカーブの傾斜はこのレベルであらかじめ決めておくと良いだろう。CHOPSで加工を加えるために、Fetch CHOPでGateのtyチャンネルを読み込む。最終的に加工されたチャンネルデータが再度Gate/tyにExportされるので、Fetch CHOPにはLockをかけておく。
もし、大まかな動きが変更された場合は、LockをOFFにして、変更されたtyチャンネルを読み込み直せばよい。
ノイズの作成
Noise CHOPでノイズを作成する。今回は単にノイズを生成するだけでなく、Fetch CHOPで読み込んだチャンネルのタイミングに合わせて振幅の幅にスケーリングをかけた。Math CHOPを使って、チャンネル同士を乗算して、振幅をスケーリングした。
スケーリング値はConstant CHOPでチャンネルを作成して設定している。
動きにノイズを加える
Math CHOPにFetch CHOPで読み込んだGate/tyチャンネルと作成したノイズチャンネルをコネクトして、ノイズの加えられたGateチャンネルを作成する。OP/combine CHOPsパラメータをAddに設定すると、ノイズの数値分加算されて、滑らかなカーブにノイズが加わったチャンネルが作成される。
作成したチャンネルを再度、Gate/tyにExportするため、Export CHOPをコネクトして、ExportフラグをONにする。チャンネルデータを外部に出力する場合は、Record CHOPで動的に変化しているチャンネルを記録する必要がある。
fetch1とrecord1のExportフラグを交互にONにして、動きの違いを確認してみよう。