HoudiniVer7.0新機能 キャラクタセットアップ編

HoudiniVer7.0のバージョンアップの特徴として、大規模ワークフローへの対応とキャラクタアニメーションに関する機能強化がまず、挙げられる。先日UPしたアニメーション関連の新機能もキャラクタアニメーションにフォーカスしていると感じる。セットアップ部分でも若干の変更があった。残念なのはConstrain機能の実装が先送りになってしまった点。Ring制作を担当しているものとして、他パッケージで当たり前のようにサポートされているConstrain機能が無いのは痛い。もちろん、縄抜けよろしく、CHOPを組み合わせれば出来ないことも無いが、試行錯誤を繰り返すRigingではUIをサポートして欲しいところだ。

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CapturePoseの変更
今までは、CaptureFrameで設定されたフレームのポーズとオブジェクトの関係でウェイトが設定されていたが、ポーズデータをフレーム上ではなく、別のデータとして管理されるようになった。キャプチャ時のポーズが明示されるのは後々の修正にとても役立つのだが、間違ってCaptureFrameにキーを打ち直してしまう、といったケースもあるので、新しい方式の方が本来の利点を生かすことが出来るだろう。
CapturePoseの参照と変更は、メニューバーのSettings/Objects/CapturePoseをチェックすると、カレントのCapture Pose状態にBoneが設定されるので、これを変更するだけでよい。

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Capture Layering
キャプチャをレイヤー化して複数持つことが出来るようになった。これらを最終的に1つのレイヤーにマージすることも可能だ。

Morphツール
オブジェクトレベルのキャラクタツールとしてMorphツールが追加された。これは、シェイプモーフィングを設定する際にSOPレベルに入ることなく、オブジェクトレベルで複数のキーオブジェクトの形状変更を行うことが出来る。MorphツールはObjectレベルのViewポートでTABキーを押してポップアップメニューを表示、Charactor/Morphでアクセスすることが出来る。

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IKクリティカルゾーンの表示
IKの制御でハンドルの位置関係によって発生するフリップがどの角度で発生するか、クリティカルゾーンを表示できるようになった。クリティカルゾーンを変更することも可能だ。メニューバーのSettings/Objects/IK Restをチェックして、IKを無効にする。ここで、ボーンを移動、回転させてクリティカルゾーンを調整する。メニューバーのSettings/Objects/noneにすると、クリティカルゾーンは調整された状態を保持しつつ、IKが有効になり、ボーンの傾きは元の状態に戻る。

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