色々回りまわって某照明機器メーカーさんの製品発表会でTouchデモのサポートを行うことになった。当初は製品発表会でデモンストレーションするコンテンツにTouchのリアルタイムコンテンツを絡めて、新製品の魅力をアピールしたいという事だったのだが、打ち合わせをしたところ、ツールの説明も行いたいということで、ちょっとしたTouchデモンストレーションも行うことになった。
照明メーカーさんが何ゆえにVJソフトを?と思ったのだが、ステージ関連ということで、TouchのようなソフトウェアはCG映像やゲームコンテンツといったジャンルよりは身近なものらしい。また照明メーカーさんもハードだけでなく、どういったものが出来るのか、またハードの魅力をより良く見せるためにコンテンツ面にも注力する必要が出てきているという背景はあるそうだ。ハード環境ではライティングをコントロールする制御卓などは、豪華なMIDIスライダといった感じのもの。制御信号はDMXというMIDIと異なる規格だが、双方向のコンバートハードウェアなども海外では出回っており、ハード的にも共通する部分が多い。
今回はTouchのシンセをカスタマイズ、新製品をコントロールする制御卓で平行してコントロールできるようにして、リアルタイムにコントロールした映像を新製品で出力するところまで考慮されていたのだが、残念ながらハードウェアからの映像出力まではハードの関係で実現できなかった。(個人的にはかなり面白いハードウェアで色々面白いインタラクティブな表現の可能性をとても感じた。)当日はステージでのハードウェアデモンストレーションと別に実際に来場された方に新製品を触っていただくブースを設けて、このブースの制御卓でTouchもコントロールできるように設置。別途Designerを見せるために、ラップトップとMIDIスライダーを持参した。つたない説明で十分理解していただけたかどうか不安ではあるが、来場された方の反応はなかなかだった。ここからどういった展開があるのか、まだ全く予想は付かない状況でどのくらい効果があったかは不明だ。個人的には「こういった面白いものがありますよ」という感じで、色々プレゼンテーションする事はなかなか出来ない機会で、面白い体験だった。CGツールのリセーラーさんの気持ちが少し分かったような気がする。(笑)