いよいよ最終日のSIGGRAPH。機器展会場は次々にかたつけられ、その他の会場も時間をおうごとにどんどん撤収されていきます。
まず、午前中はまだ見ていないスクリーニングルームを鑑賞。ここ数年、見たいものが多くなり過ぎて、スケジュール的におさまらないことが多いのですが、今回は一日中同じ会場にいれば、すべてのプログラムが見られるような構成になっていました。(^^)アニメーションフェスティバル同様に、今年はエンターテイメント色が非常に強い内容でした。スクリーニングルームを鑑賞して、要チェックの映画を数本。Inspector GadgetとWild Wile West、この2本は無条件で楽しめそうです。Wild Wild Westはお正月映画で公開予定みたいです。
CAL(Criative Applications Labs)。デジタルカフェと名付けて、ゆったりした感じになりました。青柳君、大場さんに教えてもらったTeddyとStable Fluidsが面白かったです。Teddyはスケッチ感覚で2次元の絵を書くと立体に変換するもので、インターフェースが単純明解で、ほんの数分のチュートリアルで複雑な形状を作ることができる点が画期的でした。教育現場で使うと、 3次元空間を把握する感覚のトレーニングになると感じました。論文発表も行われ、非常に大きな拍手が送られていました。Stabel Fluidsはリアルタイムでリアルな霧や雲、煙り等を生成するもので、発生した煙りに対してマウスであおぐようにポインタを動かすとちゃんと挙動するのが非常に面白かったです。
最後の論文発表はImaginative Rendering。このセクションの中でも最後の最後はなかなかおもしろかっったです。View-Dependent Geometoryという題名の論文発表では、マンガやアニメなどの表現で、三次元的に表現できないもの、例えばキャラクターの前髪の形を視点によって変形させるというもので、鉄腕アトムの3次元を無視したあの形状も、3Dで矛盾なく(?)再現することが出来ます。原作がある漫画のキャラクタの顔などにも応用できそうで、日本では需要がありそうな技術に思えました。
これで、今年のSIGGRAPHは終了しました。「来年は2000年問題で論文の申し込みが遅れるといったトラブルがあるかも知れないけど、締め切りはちゃんと守ってね」というチェアマンのコメントがなんとも面白かったです。
SIGGRAPHも無事に終わって、ごくろうさまと言うことで、ユニバーサルシティーに晩御飯を食べにやってきました。ん??ハードロックカフェ??いつの間にか映画館の横にオープンしていました 。
今晩のメニューはトニーローマンズのリブステーキ。無条件で「一番大きいやつ」と注文。つづかみで骨をしゃぶるように食べる姿はやっぱり、クマなのでしょうか??(笑)