「星を簡単に作るには何か良い方法がありますか?」という質問を頂いたのでSOPを組んでみた。履歴を保持した状態で簡単に形状を変更出来る。
SOPの流れ
履歴の流れは以下の通り。ポイントは星のアウトラインをSOPを組み合わせて、モデルモードは一切使用しない点。パラメータの調整だけで形状を変更することが出来る。
ポイント1 星のアウトラインの作成
バランスの良い星のアウトラインをモデルで作成するのも結構面倒。ここでは考え方を少し変えて、幾何学形状から星のアウトラインを作成するアイデアを使った。基となる形状は五角形で、各頂点が星のとげの部分になるようにポイントを追加する。
五角形の形状を崩さずに、頂点と頂点の中間にポイントを追加する。Resample SOPのMaximum Segmentsを10に設定する。五角形を10頂点に増やすため、自動的に頂点と頂点の中間点にポイントが追加される。MethodパラメータがEven Length Segmentsに設定されているため、基のポイントの位置は維持される。
追加したポイントはGroup SOPでグループ化する。これでグループ化したポイントに対してScaleをかけると星のアウトラインが出来上がる。
ポイント2 前後の面の作成
前後の面は星のアウトラインの前後にScaleをかけた断面を作成してSkin SOPで結線。前後の断面はScaleを0にすることで、星のアウトラインの中心にポイントが集約される。
このようにモデリングの履歴を保持することで、SOPのパラメータを変更するだけで随時形状の変更を行うことができるのがSOPの利点といえる。モデリングの変更だけで無くSOPのパラメータにキーフレームを設定してアニメーションへの応用も可能だろう。