MANTRAの次はFLUIDSです。ここ1、2年、Houdiniのこうしたイントロ系の資料が豊富になってきて、「ちょっとどんなもんなんだろう」と調べたりするには有料ですが、情報が手に入るというのはありがたい事です。かつてはどのソフトウェアでも電話帳の様な分厚いバインダーのマニュアルがありましたが、高性能、機能の多様化によって、デジタル化してしまったことにより、導入初期に必要とされる、すぐに使う基本的な操作方法や考え方などを体系立ててドキュメント化する、ということを開発でやってくれなくなってしまいました。まぁ、導入者相手のすぐに読まれなくなってしまう情報よりは、恒久的に参照されるリファレンスを優先するのは仕方ないと思いますが。。。代わりにシェアの多いソフトウェアは各種メディアがそういった部分をフォローする書籍やビデオ教材を様々な切り口で提供することで、使う側がどうやって情報を得るか、という選択肢ができたのですが、Houdiniはこの辺り、以前はかなり厳しかったといえます。日本では「英語の壁」というハードルがありますが、映像を交えた説明なら、書籍よりはまだ情報を得やすいと思います。
さて、今回リリースされた流体種ミレーションネタですが、これもいまのところ、Only oneな導入のための情報源と言えます。結構、意図する表現にするためにはパラメータの調整が色々と難しいと思います。まずは、基本的なケーススタディで使い方を知る、というのは実は使いこなすための近道なのかもしれません。Digital-Tutorsの場合、サンプルデータも付属しているので、ビデオを見た後、具体的に自分の意図した表現に近いサンプルデータを基に改変していくというのは、プロシージャルならではのステップアップ方法だと思います。