ジーディーシー日記2012 プロローグ 5日目

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今日はPDI ドリームワークス スタジオへ。丁度すぐ近くの大きなオフィスへ移転するということで、その見取り図や標準的なブースの間取りの見本などを見せていただきました。制作規模は1000人ほどで、これまで見学したスタジオと異なり、制作の波で人数が増減することはあまり無いそうです。アニメーターは60名!!(アニメーションが得意と評価ただいている自社でも!!が付きますw)面白いと思ったのは、キャラクタのクロス部分はキャラクタFX、群衆はCloudと分業されているところです。ファー関連がサーフェースデザインというのも面白いです。金曜日はファミリーや友人をスタジオに招待できる日という事になっているそうで、私たちの他にも見学ツアーのグループが何組もありました。見学をツアーと呼称して、色々展示して説明できるようにするというのはこちらでは一般的のようです。


これまで見学して来たスタジオでの業務外の活動が活発なのが印象的で、ここでも社内文化について色々お話を伺いました。クラスという各人が持っているスキルを活かして社員講師がドローイングや自分の仕事で活用した技術等を教え合ったり、外部から講師を招くケースもあるそうです。当日は社内コンテストが行われており、デジタルテクニック一切禁止でお題目ありのショートムービーのコンペが行われていました。開始前にシアター(普段はデイリーや全体集会等に使われているそうです)の前に開場を待つ人が並んでいました。
作品制作で興味深かったのは、「売れる映像コンテンツ」という点を意識されつつも、作り手のどんな映像、物語を作りたいのか、という部分と上手くバランスを取っている点です。キャラクターデザインや表現等の受容性を事前にスクリーニングで調査しているそうです。シリーズ化などはこういった事前の反応で、公開前には答えが出ているとか。その一方で「ヒックとドラゴン」のラストシーンで、議論の末に制作側の意向が取り入れられた公開されたものが採用され、良い結果に結びついたという例のお話もありました。(この作品のラストはハッピーだけど、ちょっと悲しさも残る日本的なラストが個人的にすごく良かったと思いました。)

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視察後はまた周辺のストアをチェックしまくりました。まずはトイザラス。トイザラスに限った事ではありませんが、こちらの量販店のレイアウトはとても大味な印象があります。取り揃えているソフトは必ずしも少ないという訳ではないのですが、ガランとした空間に置かれているためなのか、とても希薄感を感じます。日本に来た外国人が秋葉原や量販店を見て喜ぶ気持ちがわかったような。。。。。その他に量販系では、Best Byを見学。お店毎の品揃えにはあまり大きな違いを感じませんでした。

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次は巨大ショッピングモールに併設された、BOUNCE a Ramaというアーケードのお店。ここは、初日に視察したCHUCK E CHEESE’Sのようなタイプのお店で、入場に制限がありません。リデンプションというプレイ成績に対応して、チケットの払い戻しがあり、チケットの点数によってもらえる商品が異なるというものです。

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非常にシンプルで短時間で終了するゲームに対して何かしらのリターンがあるというのは、日本では見ないですね。(というか、ポイントに応じて景品と交換というシステムがアーケードゲームで出来るのか自体が難しそうな。。。)その中でもシンプル度とリターン度が高いものはトークン数が高く、どでかいドラムスロットを回転させるだけのものが4トークン(1ドル=4トークンくらいのレートのお店が殆ど)で少しルールが複雑で時間的に長く遊べるものは2トークンだったりします。遊んでみて面白いと思たのは、リアルに紙のチケットが排出される様子が盛り上がる事。100チケットとか当てると、繋がって紙のチケットがベロベロっと排出されてなかなか壮快です。遊んでいる子供も紙チケットの束をうれしそうにわしづかみにしているのが印象的です。そして、それを景品に引き換える時に、このチケットをカウントする機械に「喰わせる」のですが、これが最高に気持ちいいです。繋がったチケットが機械的に取り込まれていく様子もまた爽快感ああります。日本だと電子カードでスマートに管理みたいな事をやってしまいそうですが、ここはアナログなシステムならではの面白さが効いています。

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そしてもらえる景品がこんな感じw 交換率はそんなに良くないです。(これでも数千チケットはGETしたのですが)当たれば数千チケットとかリターンがあるゲームがありますが、wiiをゲットするのに6万チケットとか。チケット数が少ない景品ほど交換率は良くないです。個人的には大当たりで盛り上がり、チケットを喰わせるところを最高潮として盛り上がりは徐々に下がるみたいな遊ばせ方なのかなと思いました。プレイ料自体は高くても1ドル計算なので、数ドル分子供にトークンを与えて自由に遊ばせたり、家族全員でどでかい筐体で盛り上がるみたいなパターンが多かったです。

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次に見学したのは前述したタイプよりはもう少し高級な路線のDave and Basters。こちらはリデンプションの筐体に加えて、ビデオゲームのマシンも多く扱われています。食事が食べられて、バーでお酒を飲みながら、ゲームも楽しめるといった感じです。ゲームを遊ぶためにカードシステムを使用しています。予めカードにトークンをチャージするような感じです。誕生日プランなども用意されており、家族や友人とあつまってワイワイするお店といった感じです。個人的には、こういうお店があったら楽しいのにと思うのですが、利益率とかマーケティング面で何となく没になりやすそうなタイプのお店です。(流行るかどうかはやってみないと分からないと思いますが。。。)

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このお店で懐かしい筐体を発見!!「おぉ、若き日々の思い出、シアター6じゃないか!!」と近づいて見てみたら、何だか違うような。。。「なんじゃこりゃ!!AIR RAIDって??」こっちで販売された改造キットに内容が変わってました。これはこれで初めて見たのですが。。。すっかりカメリカナイズなゲームになっちゃいました。

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更に大型スーパー、WAL MARTとTARGETのゲームコーナー2件を見学。日本では販売されていないタイトルもあって面白いです。品揃えはほぼ同じような感じなのですが、お店の雰囲気が違っていて面白かったです。WAL MARTはちょっと雑多でホームセンターな感じなのに対して、TARGETはイオンっぽい感じ。商品の陳列の方法も違います。ということで、今日はスタジオ見学に加えて、沢山お店回りをしてしまいました。

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本日の晩ご飯はベトナム料理。味付けはあっさりしています。こってりしたアメリカンな食べ物はちと飽きたという時にはお勧めですが、量がアメリカンで破壊的ですw 女性なら2人でシェアしても十分な感じです。