8月6にTouchDesigner088のBuild23540がリリースされました。個人的にはかなりうれしい機能が満載の内容です。
●Microsoft Surface Pro 3、2 に対応
これまでTouchDesignerはNvidia等のグラフィックボードを搭載したPCでのみ動作保障されていました。そのため、軽くて持ち運びやすい、統合型のグラフィックチップのみを積んだウルトラノート系で使用することが出来ませんでした。持ち歩けるプロトタイピング環境ニーズは多く、今まではMacBookPROを使用されている場合が多く見かけられましたが、Microsoft Surface Pro 3および2で公式に動作保障されたことで、今後はSurfacePROを利用するユーザーが多くなるのではないでしょうか。Intel HD Graphicsでどの程度のパフォーマンスが出るのかも気になるところです。
●Kinict2 For Windowsへの対応
現在、オープンでベータプログラム中ですが、Kinect TOP、Kinect CHOPでKinect2対応となりました。TOPデータとして、Color、IR、Depth、Player Indexを取得できます。CHOPデータは現状、Bone PositionのみでFaceトラッキングとBone Rotationには未対応です。Kinectでは既に対応しているので、Kinect2 For Windowsの正式リリースとさほど間を置かずに対応すると思います。
●Leap Motion CHOPがSkeletal V2 Beta SDKに対応
高精度となったSkeletal V2 Beta SDKに対応。(まだベータなんですけどね。。。)つまみやつかみの強さ、手のタイプ(left, right)、指のタイプ(thumb, index, middle, ring, pinky)が追加され、追跡パフォーマンスが非常によくなりました。Build23540にアップデートすると、Skeletal V2 Beta SDKのみの対応となりますので注意してください。
●EtherDreamのサポート
CHOPとDATレベルでEtherDreamデバイスをサポート。
●Spoutのサポート
Spoutフレームワーク対応のアプリケーションとTOPオペレータレベルでイメージの送受信が可能となりました。ProssesingやopenFrameworks、vvvv、Max/Msp Jitter、resolumeなどがSpoutフレームワークに対応しています。また、Syphon for OSXとも連動可能で他ソフトウェアとの連携でさまざまな可能性が広がりました。
Spoutの詳細はこちらを参照ください。
●Transform SOP
origin/unityの参照として2番目の入力をサポート。
●Fit TOP
高度な解像度変更やアスペクトを保持した切り抜きなどをサポート。
●Timer CHOP
つい最近Timerネタを投稿したばかりですが、OPレベルでサポートされました。
●Examine DAT
Extensionsオプション
TableとTextフォーマットオプション
Addition Outputオプション – ヘッダ、レベル、キー、タイプ、値
再帰的にインデントするテキスト出力
pythonによるフィルター出力
などをサポート
●Movie In TOP
H264とCineformコーデックのマルチCPU復コードをサポート。
●Touch Out TOP
Touch In TOPへの送信にHAP Qコーデックをサポート。Video Codecパラメータで設定します。
●OP Viewer COMP
フルコントロールのCHOPビューワーやSOPビューワーなどをパネルに組み込むことができるようになりました。
●Textportの挙動が通常のパイソン・コンソールと同じに
Pythoスクリプトの勉強はこれからはTouchDesignerのコンソールでできますw
●Unicodeテキストサポート
Text TOPとText SOPでUnicode対応となりました!日本語が使えます!セッティングには通常とは異なる手順や設定が必要です。別途紹介する予定です。