2日目も晴れました。今日は富山側へ馬場島まで滑り降りる10km以上のロングルートです。滑り始めは雪景色、滑り終わりには桜と新緑といった感じで高度も一気に下がります。このルートの楽しみはなんといっても、終着地で山菜の天ぷらそばとビールが待っているということです。
室堂山荘の裏から雷鳥沢の野営場まで滑り降りて、40分ほどのハイクアップ。あとは一気に滑り降りるだけ。登った労力を遥かに超える滑走距離を楽しめるのがこのルートのおいしいところです。室堂まで戻ってくるためにタクシーとアルペンルートの交通費が掛かるのですが。w
立山乗越からは本日のルートがず〜っと先まで見渡せます。見た目以上に距離があります。しかもこれで半分以下の距離しか見渡せていないような感じです。滑り出しはちょこっと雪がせり出していて、切り立っています。スタートで転げ落ちるなんてもったいない事は避けたいので、慎重にドロップ。コンディションはノートラックで適度に柔らかいです。過去数回このルートの滑り出しであまりの気持ち良さにスピードオーバーして、転倒なんてことがあったので、少し慎重にゆっくり滑ります。
滑り出しの急斜面が終われば、あとはメローな斜面が延々と続くだけです。通年であれば急斜面以降は黄砂が混じり始めてストップスノーになっていくのですが、今回は直前に降雪があったためなのか、雪は真っ白、板も良く滑りました。緊張感MAXの急斜面も良いですが、緩斜面をみんなで奇声を上げながら滑るのも楽しいです。どんどん高度を下げて行きます。
高度を下げて行くと沢幅が狭くなり、所々水が流れている箇所も出てきます。クラックにも注意しながら滑って行くのですが、今年は雪が多いため板を外してのトラバースは1カ所のみ、デブリの横断もそれほど難儀することはありません。最後の最後まで快適。スキーヤーが多かったため比較的足並みが揃っていたのもあって例年よりも早いペースで馬場島に到着です。下界はすっかり初夏。
そしてお楽しみのビール&山菜天ぷらそば。ウドやコゴミ、コシアブラなどの天ぷらがウマウマです。これを楽しむために滑って来たと言っても過言ではありません。今回もおいしゅうございました。
帰りはタクシーで立山駅まで移動。ケーブルカー、高原バスと乗り継いで室堂山荘まで戻ります。今回は明るいうちに帰着。元気なメンバーはもう一本、室堂山をハイクアップしていましたが、自分はお風呂に浸かって爆睡です。w