朝起きると昨晩の猛吹雪とは打って変わって、気持ちの良い晴天。昨日は見ることのできなかった、火打山が窓から見ることができた。HPのイメージで見るよりもはるかに大きく感じる。
午前中は火打山の頂上に雲がかかっていたため、様子を見ながら周辺を滑ることになった。まずは、昨日トラバースしてきた黒沢岳を滑ることに。高谷池ヒュッテからはほんの少しの登りで頂上に取り付くことができる。反対側は標高が低くなっていて大きなバーンが広がっている。ちょっとしまったザラメ前の雪はなかなか快適。ただ、途中からスプリットモノの留め金が外れて、ソールがボート状になってしまって、まともにターンができなくなってしまった。う~ん、こんなことは初めて。留め金の部分はちょっと改良が必要かもしれない。
登り返して高谷池ヒュッテに滑り込んで休憩。午後は火打山の予定だったが、頂上付近は厚い雲がかかっていて、風も強そうだということで、サクラ沢を滑ることになった。1本目は尾根伝いの度な斜度で雪質もなかなか。2本目は尾根から沢へ滑り込む斜面で結構な斜度。斜面中ほどで3mほど切れて雪が落ちたときは少し焦った。「おなかいっぱい滑れますよ」というガイドの久我さんの言葉どおり、十分に滑りを満喫することができた。高谷池ヒュッテまでの帰りはなだらかな斜面を延々と歩いていく。ヒュッテをベースにちょっとした登りで滑りが楽しめるあたりは、カナダのキャンベルアイスフィールドを思い出す。小屋の雰囲気といい、周りのロケーションといい、まさに和製アイスフィールドという印象。