初日の夜とは違って、昨晩は大勢の利用者で寝床は満室。少し暑くて寝苦しい感じだった。最終日は他の客よりもスローペースで火打山を目指すことになった。昨日、予定が変更されて、火打山は来シーズンへ見送りかと思っていたのだが、今朝は風も無く、天候も良いので、荷物を軽くしてアタックすることになった。
高谷池ヒュッテからは上部だけ見える状態なので、さほど上りは無い様に感じてしまうのだが、天狗の庭まで移動すると、火打山全体を見渡すことが出来て、スケールの大きさに驚く。樹林が完全に埋まってしまって白1色という山容のためにスケール感が狂ってしまうのかもしれない。稜線まで出ると若干風が強くなった。裏側には澄川の大きなボウルが広がっていて、とても楽しそうな斜面。(登り返しはちょっと憂鬱そう(笑))その先には容雅山、大毛無山も見える。いつもARAIから眺めていた景色を反対から見渡すというのはちょっと変な気分だった。
滑り出しは見た目はパウダーっぽく、締まっていてちょっと板が引っかかる雪質。斜度が結構あるはずだが、スケールの大きいバーンのためか、距離やスピードの感覚がちょっと狂ってしまう。後半は尾根伝いは上部と同じような雪質。沢伝いに滑るとザラメといった感じだった。自分はザラメコースを選んだが、同行のまなぶ君は尾根伝いを選んで見事に気持ちよい一本を頂いた。う~ん尾根伝いに滑ればよかった・・・残念。昨日同様になだらかな斜面を春スキーハイキングをのんびり楽しみながら、高谷池ヒュッテまで戻り、デポしていた荷物を積み込んで帰路に着く。今回、初めての火打山BCだったが、シーズン中、毎週末通っていたエリアにこんなに良い場所があるとは思わなかった。シーズン期間は短いようだが、来シーズンも是非訪れてみたいと思った。