2日目、早朝まで強い雨と風があったのだが、時間を追うごとに雨が弱まり、時々青空も覗く位まで天候が回復したので、ピーク近くにある沼まで行ってみようということに。スタートはまたまた濃いガスの中。
朝食は昨日のうちに仕込んでおいた岩魚のヅケをご飯に乗せて、ダシ汁でお茶漬けに。朝から贅沢だなぁ。味噌汁はもちろん行者ニンニク。
稜線まで上がるとガスが晴れはじめた。ピークまではなだらかな登りが広がっている。ハイクアップというよりは、高原のお散歩みたいな気分。板は稜線に上がって間もなく雪が切れてしまったので、滑り始めのポイントにデポしておくことに。
登山道は途中からご覧の通り雪解け水が流れて沢状態に・・・えっと、今回この山に何しに来たんでしたっけ??(笑)
まさか、スキーブーツで沢登りをすることになるとは思わなかった。(笑)スキーブーツだと足の甲まで水がかぶらなければしみてくることは無いのだが、今回の水量は完全にアウトだった。ボードブーツはもっと簡単に水が染み込んでしまうらしい。
山道改め沢を詰めると沼に到着。沼はまだ半分位しか出ておらず、浅瀬がやっと出てきたといった感じ。ここでも竿を出してみたが、当たりは無かった。後日、下山中に地元の方に聞いてみたが、この沼では魚の姿を見たことが1度もないらしい。沼とはいっても、雪解け水が溜まってできた大きな水溜りのようなものなので、魚は本当にいないのかもしれない。
ピークもガスが晴れてきて、見えるようになった。ピークまであと少しだが、今回はあくまでお散歩なので、ピークハントはしなかった。もう少し早い時期に来れば、頂上からの滑走がとても楽しそう。
今日のランチは行者ニンニク入りぺペロンチーノ。行者ニンニクとニンニクだとWニンニクになってしまうが、行者ニンニクのほうは加熱すると上品な甘みが出てくるので、ニンニクのオイルソースと相性ばっちり。おいしゅうございました。
デザートは青林檎ゼリー。その場で雪で冷やして作りましたよ。山で冷たいスイーツが食べられるなんて、贅沢なお散歩だなぁ
仕上げは避難小屋までの滑走。ガスは完全に晴れて視界は良好。さぁ、滑るぞ!!と滑り出したが、あっという間に避難小屋に到着。行きはガスの中をハイクアップしたせいもあって、高度をかなり稼いだような気がしたのだが、実際にはほんのチョット、小屋から稜線に取り付くまでの斜面上に板をデポしておいた程度だった。まぁ、明日は登山口まで滑るのだし、今日はこんなもんでしょう。ということで、避難小屋の前でビールで乾杯。
まだ日は明るいが、ゆるりゆるりと晩餐の準備。毎食、行者ニンニクは欠かせない。大量にあるるので、惜しげもなくナベに投入。本当は街で買うとほんの数本入っただけで¥500位は値が付く高級食材なのだが、ちょっと有り難味が薄れる。(笑)
そしてキノコ。肉厚の大きなものが取れたので、シンプルにソテーで頂く。売り物にはないすごく濃厚な味がする。
本日のメインディッシュはジンギスカンwith行者ニンニクいっぱい。くせのあるラム肉と行者ニンニクの組み合わせは絶品。本場北海道でもこうした食べ方はポピュラーらしい。あぁ、今晩も幸せ。
ジンギスカンをつつきながらアルコールも進む進む。時間はゆっくり流れていてとても気持ちいい。美味しい山の幸に快適な避難小屋、こんな場所でまったり宴会って言うのは、最高の贅沢ですな。今回、自分はビールを買うのを忘れて、焼酎を少しだけ持ってきただけだったのだが、ハイクがしんどくてももっと持って来るべきだった!!と少し後悔。この山でも90Lザックは必須かな。