2日目も快晴。風も無くて山日和。これで雪の状態がよければ何も言うことは無いのだが、あまり欲張りすぎても罰があたるかもしれないということで。
まずは山崎カールを目指して山荘から少し雷鳥沢方面へ滑り降りて、トラバース気味にハイクアップしていく。夏と違って、まだ地形の起伏があるため、直線的にハイクアップしていくのは難しい。尾根から尾根へ移動しながら高度を上げていくような感じ。シーズン初滑りということもあって、登りがちょっと(いや、かなりか??)しんどい。途中、斜面がきつくなっていて、日陰の部分がカチカチに凍っていて、ガイドさん総出でトレースを作っていく。日の当たっている部分は適度に表面が柔らかくなっているので、斜面を選べば滑りは楽しめるなぁと思った。
1時間ほどで山崎カールに到着。そういえば、こちら方面にツアーで来るのは初めて。山崎カールを雷鳥沢方面にでも滑るのかな?と思っていたら、大休憩後にハイクアップ再開。雄山神社から伸びる尾根に、向かって広い斜面を登り詰めていく。途中までの登りかと思っていたのが、行列はどんどん上り詰めていく。途中、数箇所カチカチでシールでは難儀する部分があったが、結局尾根上まで登り詰めてしまった。風も無く、景色は絶景。尾根の反対側を見ると、下の方に一ノ越が見える。う~ん、そういえば滑り系で雄山をこれだけ上がったのは初めてかも。何度も滑りに来ているのに、まだまだ見ていない景色はあるんだなぁ、といつもと違った景色に感動。
昼食休憩後に2グループに分かれてお楽しみ滑走モード。自分は登ってきたボウルを山崎カール方面に滑走。ハイクアップして、雪の状態は大体分かっている。日陰はカリカリ、日の当たる部分はちょっとだけ柔らかめ、ただし縞々がちょっときついかな・・・といった感じ。初滑りなんだから慎重に少しゆっくり目で滑ろうと思っていたのだが、予想以上に板が滑る滑る(汗)ある程度斜度がゆるくなり、日のあたる部分に入ると、エッジも良く噛んでくれるようになる。勢いの付いたまま合流ポイントまで滑走。う~ん気持ちよかった。登っただけの苦労が一気に報われる瞬間。どんなに大変な登りがあってもやっぱり山を滑るのは楽しい。今シーズンは何度この楽しさが実感できるのか楽しみ。
雷鳥沢までは、まだ滑りは続く。(この1本で結構お腹いっぱい気味なのだが・・・)5月の斜面と違って雪で十分埋まっていない分、多少斜面はきつめで、複雑。さらに2グループに分けて雷鳥沢の野営場まで滑走。ここで滑りモードは終了。都合1本の滑走だが、もう十分に堪能。沢沿いに室堂山荘までハイクアップして、14:30に到着。まだ時間も早いので、元気なメンバーは室堂山をハイク。自分はもうお腹いっぱい状態のメンバーと近藤さんも加わって、山荘前でビールで宴会。真っ青な空、無風、でっかい斜面、締めにビール。パウダーは無いけど、こういう初滑りも又楽しい。
3日目は天気が下り坂で朝から曇り空。時々ガスが晴れることもあったが、すぐに視界が悪くなる状態。雪の状態は相変わらずカチカチだし、昨日、充分に楽しんだということで、午前中から下山して温泉、蕎麦のコースとなった。14:30には大町を出て、渋滞に巻き込まれながらも19:00には帰着。たまにはこれ位余裕のある最終日も良いかな。