八鶴湖

070217 伊藤左千夫のみち

本当は少し日を空けて次のコースを歩こうかと考えていたのだが、野遊び仲間の下駄氏が関ふれ歩きを体験したいということなので、1コースだけ歩くことに。前回の終了地点、東金駅からスタート。八鶴湖の途中まで「桜をめでるみち」を戻ることになる。前回の真っ暗な中を歩いた八鶴湖も明るい時間帯に歩くと少し印象が変わる。せっかくだから、びくびくしながら歩いた街灯のない切通しまで道草をした。昼間に歩くとまた高度感があって気持ちの良い散歩道だった。やっぱり明るいうちに歩き終わる方が景色が楽しめて良いなぁと再認識。

070217 伊藤左千夫のみち

070217 伊藤左千夫のみち

070217 伊藤左千夫のみち

八鶴湖のコース分岐まで戻って、コースを歩き始める。分岐からすぐ階段状の登り道。この道は浅間神社の少し先まで公園の散策コースになっており舗装されているのだが、階段の間隔と高さが微妙で歩きにくかった。登り道を上がりきると、車道と散策道が平行していているのだが、道標がどちらに誘導しているのか不明確。普通にハイキングとして考えれば、散策道なのだが、次の道標を見た限りでは車道を歩くのがコースのようだ。結果的に同じ場所に合流するので、どちらを歩いても良いのだが。散策道は古山王神社の境内を経由して車道と合流する。途中、梅の木が植えられた広場や展望台がある。

070217 伊藤左千夫のみち

070217 伊藤左千夫のみち

古山王神社より先は歩行者専用の散策道になる。浅間神社の脇を歩き、坂を下ると公園の入り口に出る。少しだけ池沿いに歩いて、すぐに分岐点を散策道から外れるのだが、分岐の道標が倒れていて、気付かないとそのまま散策道を歩いて行ってしまいそう。間違えやすい状態になっていた。道標の木の支柱の根元が腐っていた。散策道を外れると静かな林間の道が続く。「ここは千葉って感じがしないねぇ」と下駄氏。林間道はすぐに終わって、住宅街を歩くことになるのだが。(笑)

070217 伊藤左千夫のみち

交通量の多い県道東金山田線を横切り、坂道を下ると景色はおなじみののどかな田園風景になる。所々にあるため池や野池ではルアーを投げるアングラーを見かけた。ブラックバスだな。千葉は野池が沢山あって、あちこちでバスフィッシングを楽しむことが出来ると随分昔に聞いたことがある。今回は下駄氏が道中、目にして気になったスポットに道草することが多く、いつにも増してスローペースだったが、一直線に長い階段の続く稲荷神社や良い寂れ具合の神社など、ルートマップに載っていないけど、雰囲気の良いスポットを歩いて楽しむことが出来た。

妙宣寺

妙宣寺

そんな感じで歩いていたので、農業大学にたどり着いたのは12:00。丁度ベンチが合ったのでスープを作ってランチタイムにした。ちょっと時間掛かりすぎ。昼食後は坂道を下り、妙宣寺を散策。ここまででみた寺院の中では一番立派な建物。狛犬や像の彫り物が良い味を出していた。少し遅れ気味と分かってはいたのだが、じっくり散策してしまった。

070217 伊藤左千夫のみち

070217 伊藤左千夫のみち

工事中!!

妙宣寺を後にすると、コースは田畑の中を歩く土のあぜ道になる。もちろん車が入ってくるような感じではないので、道の真ん中をのんびり歩くことが出来る。こんな道が続くと良いな・・・と思っていたのだが、突然「工事中につき通行止め」の看板が!!なんということ!!山里のみちでも道路工事で迂回を余儀なくされたが、こういった情報がリアルタイムで得られないのは、関ふれ歩きをしていて不便に思うところ。仕方ないので、大きく道を迂回して、No29のコースの途中に出ることにした。

求名駅

コースに戻り、田畑が両側に広がるあぜ道を歩いて、求名駅に到着。ここまで休憩時間も含めて5時間・・・道草しているのもあるがかなりスロースペース。GPSが割り出している終点の予定到着時間は90分ほどなので、食虫植物群落目指して歩き始める。東金線と平行して歩く道は舗装道路で景色は面白味がない。途中分岐があるのだが道標がないので、どちらへ行けば良いのか分かり難い。ルートマップとGPSを照らし合わせて確認した。ここは順方向で歩いている場合は問題ないが、逆方向に歩いている場合は、間違えやすいと思う。もっとも、逆方向で歩いているなんて人は圧倒的に少ないと思うが・・・

ねぎ畑

食虫植物園

ルートマップより手前で畑のあぜ道に道標が誘導している。ここは素直に道標に従ってあぜ道を歩く。(コースが変更になったのかもしれない)このコースは逆方向に歩く場合、順方向に歩く方向のみしか道標で案内していないので、道標があるものの、どちらの方角に歩いていけば良いのか分かりにくかった。他のコースではこんなことは無かったのだが・・・ねぎ畑のあぜ道をしばらく歩くと、広い空の景色に小屋がぽつんとひとつ現れる。食虫植物群落のインフォメーションセンターだった。あいにく冬はシーズンOFFとなりインフォメーションセンターは閉鎖されていて、植物園も焼畑の黒い跡しかなかった。チェックポイントの記念撮影をして、コーヒー休憩にした。

伊藤左千夫の生家

伊藤左千夫の生家

残りは40分ほどの歩き。食虫植物群落以降は静かな住宅街を歩いていく。途中、県道に出る部分が一部あるのだが、工事中で歩道が無くて、道幅もギリギリ、車が突っ込んで来そうで、歩いていて怖かった。コースの名前にもなっている、伊藤左千夫の生家には閉館ギリギリに到着。萱葺き屋根の古い民家は良く手入れされていて、土間に入って中を見ることが出来た。周りはすぐに普通の住宅なのだが、この部分だけ時間が逆行したような感じだった。因みに伊藤左千夫は「タミさんは野菊のようなひとだ・・・」の野菊の墓の作者。う~んこのコースを歩くまで知りませんでした。伊藤左千夫の生家のある民族資料館から成東駅までは20分ほど。丁度千葉行きの総武本線が出発直前で、駆け込み乗車で帰路についた。