朝起きると、真っ青な空に真っ白な火打山が・・・というのを期待していたのだが、予想に反して窓の外はガスガスな状況。予報では晴れるということだったので、ここはひとまず晴れるまで待機しましょう、とガイドの久我さん。そう、ガツガツしていては待っているだけで疲れてしまうのだ。ここはひとまず、コーヒーなど飲みながらゆるりと待ちましょう、と待っていると、10:00頃には真っ青に晴れたではありませんか。待っていた甲斐があるというもの。
準備を済ませて、火打山のピークを目指して歩き始める。前半、天狗の庭までは短いアップダウンが少しあるだけで、ほぼ平地歩き。高谷池ヒュッテから火打山をみると、「げげ、あんなところまでいくのか?」と思ってしまうのだが、実は意外と近かったりする。大きな真っ白い塊にスケール感が狂ってしまうのだ。だからといって、ちっちゃいピークというわけではない。高谷池ヒュッテから見える部分は山の上部だけで、実はヒュッテより低い標高まで一枚尾根が延々と続いているのだ。
ピーク直下の肩までは、トラバース気味に徐々に高度を上げていくので、それほど上りはきつくない。稜線まで出ると、風が強くなり、見上げるピークまではあと一息といった感じなのだが、実はこの部分が一番きつかったりする。肩から30分ほどで頂上に到着。ガスが晴れた頂上からは日本海や妙高山がきれいに見えた。
お楽しみの頂上からの滑走は火打山正面の大きな1枚尾根を一気に滑り降り・・・なのだが、自分は多分、途中で酸欠or足パンパンになるだろうということで、途中で一度待機して、前半、後半に分けて滑走した。それでも、滑った直後はゼイゼイ状態だったりする。まぁ顔はみんな笑いっぱなしなのだが。
大斜面の滑走を楽しんだ後、少し天狗の庭まで上り返し、まだ時間があるということで、今度はサクラ谷を滑る。ここも適度にやわらかいザラメで滑りやすい。先ほどの大斜面よりは斜度がきつくないので、余裕を持って滑ることができる。大斜面もよいけど、個人的には適度な斜度をゆっくり滑るほうが好みで、サクラ谷はまさにそういったロケーション。
十分滑ったのであとは、適度な疲労感の状態で、のんびり高谷池ヒュッテまで登り帰して終了。朝はガスガスでどうなることかと思っていたが、結果的に気持ちいい1日になった。久我さんの待機判断はナイスでしたね。