初の屋久島です。前々から行きたいとは思っていたものの、予算やあれもこれもと考えると日程がとれないとか色々あって実現できませんでしたが、今回は格安で団体弾丸ツアーに参加できる機会を得たので、後々のための下調べということで、縄文杉トレッキングツアーに参加してきました。初日は東京から鹿児島まで飛行機、鹿児島港まで移動して、高速船で屋久島入りというスケジュールです。10時に東京を出発して、屋久島の宿に着いたのが19:00、翌日は朝4時に起きて、約12時間のトレッキングツアー、翌日は1日掛けてまた東京まで戻るという、ピンポンダッシュツアーでした。
朝4:00に起床、前日は長丁場のトレッキングツアーのため、アルコール無しで食事も早々に済ませて、床についたので絶好調です。このツアー、保ほぼ全員が登山経験無しということで、かなり厳しいツアーだと脅されている事もあり、「宴会が怖くて山歩きができるか!!」などと主張する方も無く、「明日は本当に縄文杉まで歩いて行けるのだろうか・・・」と不安一杯の方ばかりで、ツアコンの方にとても素直に従っていました。w
宿から1時間ほどで荒川登山口に到着。途中、ガイドの方(そう、今回はガイド付きですよ!!)に現地の状況や注意点などを聞きながらだったので、あっという間に現着しました。しかし、周囲20数キロの島に1900m級の山があるというのは、現地に来てみて、その地形が如何に特殊なのか納得しました。急激に競り上がった地形と海流、気候、全ての条件が揃った事で日本の植樹体系が下から上に全て網羅されており、冬には降雪もかなりあるそうです。
荒川登山口ではGPSが測位することが出来ませんでした。帰りも登山口に近づいたところで信号をロストしたので、地形が関係しているようです。ぱっと見た限りではそれほど空が出ていないという訳ではないのですが。。。歩き始めから行程の2/3ほどはトロッコ道を歩きます。距離の割には緩い上昇なので、殆ど平地歩きの感覚です。心配していた天気もお昼まではなんとか持ちそうな予報で一安心。途中、日差しが出て少し暑く感じるほどです。途中、途中でガイドさんの屋久島の植生や自然に関する解説もあり、長いトロッコ道歩きも景色とトークを楽しみながら退屈する事無く楽しく歩くことが出来ました。
後半1/3は急登が連続する道です。しかし、道はこれ以上はないほど整備されており、木製の階段登りといった感じです。まぁこれほど有名でコースの詳細も知らずに「縄文杉見たい」というモチベーションだけで登山未経験社までも来てしまうほどの人気ぶりですから、しっかり整備されているのも当然と言えば当然です。
ウィルソン株、大王杉、夫婦杉と適度な間隔で見所の屋久杉が現れ、最後に縄文杉とご対面です。確かに大きくて圧倒されます。が、根を守り、発見当時の植生状態に戻すために少し離れた展望台からのご対面です。途中で唯一触れることが出来る、大きな屋久杉があり、触って、見上げて、これも圧倒されたのですが、きっと根元で見たらもっとすごいんでしょう。。。
ゆっくりご対面を楽しみ、帰路につくタイミングで雨足が強くなってきました。帰りは屋久島名物 雨の中のトレッキングとなりました。急登が帰りは滑り台の様な傾斜のきつい下りになるので、滑らないように注意して歩きます。心無しか、行きよりも帰りの雨の中の森の方が、木々が生き生きとして見えて、歩きにくい雨の中のトレッキングでも、雨の森の趣を楽しみながら歩くことが出来きて、あっという間に急な下り道は終了しました。
ツアーメンバーはここまでくれば、もう楽だねといった雰囲気でしたが、「雨の中、涸沢カールから黙々と上高地に撤退した」経験のある自分には、ここからが最も恐ろしいエリアだという事を経験で感じていました。単なる消化歩行でしかないトロッコ道歩きは疲れもピークに達しており、ちょっとしたことで心が折れたりします。ガイドさんもそのあたりはよ~く知っていらっしゃるようで、休憩は最小限、軍隊歩きで黙々と登山口を目指します。そう、心が折れるような暇を与えないで速攻で戻る作戦です。これは結構ハードでした。
16:30には無事に荒川登山口に到着。宿に帰って風呂で汗を流し、屋久島銘酒 三岳のロックで全員の無事を祝福しました。個人的には上高地~涸沢の日帰り歩きといった印象で、結構きついスケジュールだなぁと思いました。個人で行ってたら絶対に縄文杉の先にある新高塚小屋に1泊でのんびりしていたでしょう。特異な自然や地形など屋久島は魅力が沢山ありました。次は九州最高峰7サミッツ縦走でしょうか。。。いやピークを望まなくても楽しいルートは沢山ありそうです。あまり期間を空けずに今度はのんびりと訪れてみたいと思います。