ツアー最終日は立山ロープウェイから見える、でっかい斜面を滑ります。タンボ平に出るためには、一ノ乗越から御山谷をトラバース気味に滑走して、東一ノ乗超への登山道に取り付く必要があります。登山道に取り付く直前が斜度がきつくなり、高度を落とし過ぎると登り返す事になってしまうので、気をつけながら滑る必要があります。
東一乗超への登山道はこんな感じです。写真では感じとりにくいですが、1人分の歩幅のトレースで高度感はかなりあるので、高いところが苦手な人だと足運びが慎重になります。今回、自分はスプリットの板だったので、ここはアイゼンを装着して歩きましたが、スノーシューより足運びが楽な上に、安定感があるので楽々歩く事ができました。
東一ノ乗超からは、目の前に見える広大な斜面にはやる気持ちを押さえて、もう1度高度を落とさずにトラバース。ザラメコンディションの手つかずの大きな斜面をツアーメンバーだけで満喫する事ができました。
急な斜面ではデロデロアバランチにも遭遇。自分は緩い斜面を先行して回り込み、アドベンチャーなメンバーの滑りをギャラリーしました。スピードはさほど早くないですが、スケールが半端なく大きくて、見ているだけで圧倒されます。
最後は本日の滑走の軌跡を眺めて終了。このルートは滑り出しからのトレースが眺められるのが魅力です。バックカントリーのルートではいちばん多くこの立山のルートを訪れていますが、いつも変わらない魅力と、その年、その年で変わる景色もあって何度滑っても楽しいです。