月山から180kmほど移動して鳥海山へ。Sarcの日替わりデイツアーに参加した。事前に色々情報収集をしたところでは独立峰でデカイ山、ガスが良く出る、日本海に滑り込むようなロケーションといったような山らしいということ。1日だけの予定でガスが出たら中止になってしまうなぁ・・・と心配していたが、当日は真っ青に晴れて、これならピークまで行けるとのこと。・・・・・しかし、本当にデカイ山、先行して登っているグループが中腹まで行かない時点でアリのように見える。頂上まで体力が持つかどうか、ちょっと心配になった。(笑)
ツアーグループは10名。殆どテレマークで一枚板系(あえてそう書いておこう(笑))は自分と現地で合流した菅原さんだけ。雪はしまっているが、距離が相当長いのでスプリットで行くことにした。(こういう大きな山は長板で滑ると楽しいのだが、さすがにスワローを担ぐ気にはなれなかった。)本日の目的地は七高山ピーク。登りはさほど傾斜もきつくなく、ペースもゆっくりだったので、ばてることは無かったが、登れど登れどピークが近くならないのにはちょっとゲンナリした。景色も殆ど変化無いので飽きてしまうというのもあるかも。
七ツ釜避難小屋で大休憩。この辺りまで来ると、アリよりは少しディティールの分かる程度の大きさに見えてきて、「もう少し!」と俄然元気が出てくるのだが、実際には1時間以上掛かった。本当にこの山は大きい。
やっと七高山ピークに到着。下は雲海、上は青空。ちょっと日本の山じゃないような景色。
新山から千蛇谷へ滑り込むグループも何組か。鳥海山は幾つかの登山口があって、それぞれ到達するピークが違っていて、色々なルートバリエーションを楽しむことが出来るとの事。本当にでっかい山なんだなぁ・・・
頂上は風が強いので、岩の陰に隠れて休憩&滑りの準備。
滑り出しはハイクのルートより東側にまわり込んだところから。ハイクした北側の頂上付近はカリカリで硬いバーンだったが、少し東側に移動すると、良い具合に雪が緩んだコンディションに。ガイドの久我さんが合流ポイントまで滑り降りていくのだが、「え?そんなに行ってしまうの?」というくらいの距離。これと同じくらいの滑走距離を本日はあと数本滑ると聞かされただけで、もうお腹一杯の気分。(笑)
ピークから広がる斜面は変化の少ない斜度のあるバーンだったが、後半、緩い傾斜になってからは、沢あり、滝回避ありと変化のあるルートを滑る。ハイクしていたときはこの辺りも変化が少ないと思っていたのだが、少し登りのルートから外れると、いろんな地形が現れる。
15:30、祓川ヒュッテに到着。登った分だけ滑っただけなのに、もう、お腹一杯の1日だった。このまますぐに扇沢目指して出発するのは、ちょっと辛いということで、猿倉温泉で汗を流して、祓川の駐車場に1泊して、翌朝出発することにした。
今回は1日だけしか予定が取れなかったのだが、幸運にも、晴れた鳥海山を楽しむことが出来た。まだまだルートは沢山あるということなので、来年はもうちょっと日程を割いて、鳥海山を堪能したいと思った。