New板をGetしたという話をすると、決まってみなさん「割るんでしょ?」と最初に聞かれる。別に何でもかんでも割るって訳でもないし、Split至上って訳でもないのだが、どうもイメージが定着しちゃっているみたいで。・・・・・ここでひとつSplit Monoに関して、作って、滑ってみて感じた諸々をまとめておこうかと。
1.作るのめんどくさい
色々加工サービスとか便利な工具はあるが、結局細かい部分は自分の手を煩わすことになる。工作好きで板1枚駄目になってもOKという気持
ち位でいないとやっていけない。自分は1回工作に時間を割くことが出来なくてくじけてしまった。加工も樹脂の粉まみれになったりと忍耐の連続だ。おおらかに取り組む気持ちが必要かな。
2.組み立てるのめんどくさい
特に吹雪いているときなど最悪。シールは風に飛ばされそうになるわ、雪が詰まって上手く接続できないとか。さらに仲間が寒そうに組み立てを待っているとプレッシャーも相当掛かる。(笑)素早く組み立てるための熟練度が必要。
3.滑りは二の次
自分は板に左右されるほどの技術を持ち合わせているわけではないので、大方許容範囲内の滑走感なのだが、板が接続部品で重くなっているので、通常のモノスキーと比べると、硬い、レスポンス悪いという印象を受ける。滑走性能だけ見れば絶対にノーマルの方が上。
4.でも登りは楽だよ
色々ネガティブな所感ばかり挙げたが、登りはやっぱり楽。特に荷物が多くなる泊りのツアーは恩恵が大きかったように思える。ただ、急な登りはやはりスノーシューの方が有利だし、スプリットの利点を活かすためにはキックターンとか技術的に習得することは色々ある。手放しで楽になるというわけではない。ここで「楽になるためなら何でもマスターするぜ!」と思うか、「なんだよ、結構自由度ないし、面倒じゃん!!」と思うかが1つ分岐点になると思う。
まとめると、Split無くても良いんじゃない?と今のところは感じている。それなりに恩恵はあるけど、それを得るための手間隙、努力が多過ぎる思うからだ。Splitが活きるロケーションというのは、先シーズンで言うと、会津駒ケ岳、七時雨山、鳥海山、焼石岳といったダラダラとした斜面で距離の長いツアーや荷物が多くなる場合。そんな場所には行かない、滑って楽しい斜面を日帰りツアーで楽しむといった事なら、スノーシューで十分だと思う。