前回の「九十九谷をたどる道」は7割以上が舗装道だったが、今回はかなり楽しませてくれる予感。この近辺はニホンザルも生息しているらしいので、出来ればお目にかかりたいなぁ・・・と。
スタート地点は前回同様、植畑上郷バス停。君津からのバスの時刻が、事前に調べていたものと違っていたので、改めて乗り換え時間を調べなおすと、東京発君津行きの直通列車があった。ラッキー。君津からは床が板張りのタール臭がする懐かしいバスに揺られて40分。粟倉に到着。ここから30分ほど歩いて植畑上郷バス停にたどり着く。到着と時間をあまり変わらずに巡回バスが運行を開始する。・・・・・う~ん、微妙な時間設定。
スタート地点から石射太郎山までは前回とまったく同じコース。一度歩いている道なので、特に立ち止まることも無くスルーする(笑)。石射太郎山の山頂には、展望台があり、以前使われていたであろう、ニホンザルの観察小屋が。まぁこんなところでビバークする人などいないだろうから、かなり廃墟化していた。この展望台からも延々と広がる山並みを眺めることが出来る。予報に反して天気も良くて、風が気持ちよかった。ここからが今回の本当のスタートといった感じ。
しばらくは尾根伝いに道を歩いて行く。アップダウンがほとんど無くて歩きやすい平坦な道。途中、眺めの良いポイントがあったので、カメラを構えて構図をあれこれ吟味していると、はじめてコース上で人に出会う。単独行動のお姉さん(自分より明らかに年上の方ということで。なんとなくお○さんっていうのは、抵抗あるんで・・・)「こんな所に熊なんて居るわけないと思っていてたけど、びっくりした」って人だって思わなかったんですかねぇ・・・(泣)しばらく一緒に歩きながら会話をする。稲毛からいらした方で、このコースはトレーニングを兼ねて何度も歩いているとのこと。高宕山から関東自然歩道をそれて、林道経由で植畑に戻る周回コースを歩いていて、4時間くらいかかるとのこと。なるほど、それで登山口には駐車スペースがあるのかと納得。途中休憩ポイントで分かれて自分は先を進む。
しばらく尾根の中腹をアップダウンしていくと、このコースのチェックポイント、高宕観音に到着する。山奥に急に苔むした狛犬様と仁王様が現れる。なぜか顔が削れていて怖い。観音堂まではきつい石階段の最後の登りがある。チェックポイントを目の前に、へたれ野郎に、これはちょっとハード。観音堂は大きな岩山に半分埋め込まれたような造りになっている。中には金色の小さな観音様が祭られている。3日間の歩き旅の安全を祈願。
観音堂から尾根伝いにさらに先に進むと、下の台バス停への道と高宕山山頂への道に分かれる。コース図によると、高宕山山頂まで上り、またこの分岐まで戻ってくる必要がある。ここまで来て、登らない訳にはいかないでしょう、ということで、山頂を目指す。今まで平坦だった道が、急に登山道っぽく、上がり続ける道に変化する。途中、はしごがあるが樹脂製のニセ木材で作られたもので、ちょっと滑りやすい。鎖が付いているので、これをうまく使えば問題なし。最後は大きな岩の上にはしごで上って、山頂に到着。岩の上からは360度の展望が広がり、東京湾も眺めることが出来た。
この時点で時間は11:30。なんだか予定より結構スローペース。体力的にへたばっているわけでも無く、No24の到着点までは時間的に十分余裕があるのだが、当初、予定していたNo23を歩いて香木原まで抜けるのは無理っぽい。ここであわてても仕方ないので、山頂で腰をすえておにぎりとウェダーインで昼食。
30分ほど昼食休憩して、下の台バス停に向けて出発。山頂からはゆるり、ゆるりとした下り道。途中、後ろからトレイルランのランナーさんが追いついてきた。山頂近くですれ違った方。(は、はやい・・・)道標でGPSにポイントを打っていると、GPSについて色々と質問された。この方、普段はロードを走っているのだが、夏場は危険なので山を走っているとのこと。で、山登りにも興味がわいてきたとのこと。こういうパターンで登山を始める人が仲間で結構居るらしい。ふ~ん、トレイルランを専門的にっていう方向ではないんですねぇ。元々の下地が出来ているから、歩くだけだと物足りないと思うのは自分だけだろうか・・・
立ち話でさらに時間が・・・バス停まではもう少しだが少しペースを速める。切り立った崖の中腹に幅の狭い歩道が続く。道が十分整備されていて歩きやすいのだが、石が出ている箇所はコケで滑りやすいので、十分注意が必要。車の通過する音が聞こえ始めてしばらくすると、登山口に到着。ここからさらに1KMほど歩いて下の台バス停に到着。14:00終了。うっ6時間もかけてしまった・・・
この道良さそう!
人工物は無いのに越したことはありませんが、
神社仏閣なら何故か許せちゃう……
苔むした仁王像も大魔神ぽっくって可愛い(笑)
コメント遅れましてすみません。
まだ数コースしか歩いていませんが、ね。ほぼ7割以上ラスト近くまで山道が続くということ、高宕山からの眺めは最高ということで、今のところこのコースがベストですね。
今後、海岸線歩くコースが続き、その先は田園風景に変わっていくという展開になっているので、山の中を歩きたい、って言う場合はここでしょう。ヒル族がいないのも良いです。(笑)