珍しく、連休中に仕事が入る。天気の予報は前半2日はよさそうなので、かねてから宿題にしていた、黒姫山に登ってみることにした。このエリアは雪のシーズンには佐渡山にずいぶん足を運んでおり、機会があれば黒姫山も滑ってみたいと思っていたので、夏の事前調査ということで。
前日、仕事を終わらせた後、長野入りして、朝一番の戸隠キャンプ場行きのバスに乗る。これを利用すれば、8:00には戸隠入りすることができるのだ。黒姫
山へのアクセスは佐渡山同様に大橋から入る。キャンプ場から大橋まで車道を2kmちょっとの歩き。道の先には大きく黒姫山が見える。大橋からの林道は雪の季節にはさほど感じていなかったのだが、少し汗ばむほどの緩やかな上りが延々と続いている。やっぱりシール付けた板のほうが機動性が高いなぁなどと思った
りした。
佐渡山からの分岐からすぐに登山道に入る。GPSで地形を見ると、前半1/3ほどは、ゆるい傾斜が続いている。道は比較的整備されており、上りやすい。緑の濃い森の中を歩いていく。道は登山道のほかに軽トラックが通れるほどの轍のついた道が所々でクロスしている。このあたりは竹細工用の竹を栽培しているので、この竹を収穫するための作業道かも知れない。この道は新道分岐まで何度かクロスしている。
大ダルミとの新道分岐から先が傾斜がきつくなっている。地図上のトレイルはほぼ直線・・・いよいよ本格的な山登り、といった感じになってきた。道は先ほどとは変わって、傾斜はきつく、岩もごろごろしていて登りにくい箇所もあった。高度をあげていくと、頭上を覆っていた木々の背丈が低くなり、後ろを振り返ると、遠くまで見渡すことができるようになってきた。
しらたま平から先は展望が開けて気持ちよい尾根歩きになる。いつもお世話になっている佐渡山、マゾ山も眼下に見ることができる。(ふ~ん、夏場はこうなっているのか・・・)戸隠方面は飯綱山まで見ることができる。妙高方面からガスが流れてきて、時々視界が真っ白になる。
1982のゆるいピークを過ぎて少鞍部に下りると最後の登り。頂上まであと少しなのだが、目の前に上りがあると、ちょっとげんなりする。(笑)ただ、思ったほど上りはきつくなく、距離も短い。12:30頂上に到着。天気も良いので、お湯を沸かしてコーヒーを入れてゆっくり昼食を取る。最近、行動中にエネルギー補給を怠りがちで、シャリバテ気味になることが多い。分かっているのだが、特に汗をかいている状態では口に何か入れるのも億劫になりがち。こういうときは、パワーショッツのようなエネルギー系行動食が重宝する。
来た道を鞍部まで戻り、帰りは別ルート、七つ池、大ダルミ経由で下山することにする。国土地理院の地形図では頂上直下から七つ池に下るトレイルが記されているのだが、登山地図ではそのトレイルが記載されていなかった。鞍部から伸びるコースは峰の大池に下っていた。道は岩がごろごろしていて、視界が悪く、ピンクテープで道は記されているが、うっかりすると、コースを見失う。滑りやすい岩に注意しながら下ってきたこともあり、45分と予想以上に時間がかかった。せっかくなので、往復で七つ池まで行ってみる。池が7つあるかどうかは確認できなかった。笹に覆われた平らなくぼ地があった。頂上からのトレイルらしきガレ場を確認できたが、下るような状態には見られなかった。
峰の大池まで戻ると、登山者に出会う。黒姫山に上がるつもりが峰の大池に来てしまったらしい。黒姫高原側から入山したらしいが、途中の分岐を間違ってしまったらしい。「どうしても頂上に行きたい」と言っていたのだが、自分が下ってきた道の険しさや時間から判断して、下る途中で暗くなる可能性もあるので、戻ったほうが良いと一言。地図は持っていたが、要所要所で確認を怠っていたんだろうなぁ・・・
峰の大池以降は、やはり道があるような、ないような、苔むした巨大な岩のをよじ登り、あるいは隙間を縫ったりと、とてもワイルドな道を延々と歩く。ふわふわの苔畑にキノコが生えてたりして、原始の森っぽい。野宿道具担がずに軽装だったらもっと楽しかったかも・・・雪山シーズンに確認した状態とは違って、かなり森が深い。道も悪いのでここでも予想以上に時間を取られてしまった。
大ダルミに到着したのは16:00。ここからさきは道の状態がかなりよくなって、歩調が早くなった。せっかくなので、古池経由で下山。今回は登りよりも下りのハードさにヘロヘロになった。戸隠キャンプ場に到着したのは18:00少し前。キャンプ場は連休ということで、ファミリーキャンプでにぎわっていた。そんなキャンプ場に。手早くビビィを設営、シャワーで汗を流して、管理所でビールを買い、フリーズドライなメニューで晩酌。ヘロヘロだったので、20:00には気絶。寒さで0:00に気づくと回りは静かな就寝モードになっていた。寝袋に包まりなおしてそのまま朝まで爆睡だった。