先月訪れた白馬槍温泉にこんな温泉の解説があった。「ふ~ん、日本最高所といっても、いろいろ主張があるんだなぁ。みくりが池温泉は秋とGWの立山ツアーで時々、利用しているけど、あの温泉も溶けるなぁ・・・ん・・・これで本沢温泉に入浴すれば、日本3大高所温泉に入浴したことになるんだなぁ・・・」とか考えていた。予定の無い週末を迎えるにつれて、なんとなく、プランを立ててみる。長野新幹線を使えば、土曜の朝発ちでも十分、歩く時間も3時間ほど、でもって、登りはそんなにきつくなさそう(これ、重要w)紅葉もよさそうな具合だし、3時間くらいの歩きなら大したこと無いだろうと、1泊キャンプなのに、テラプレーンにおもちゃ満載で、のんびり温泉ハイクを楽しもうということになった。
小海駅からバスに揺られて50分ほど。みどり池入り口のバス停から登り始めは林道をショートカットしながら緩い登りが続く。苔生した倒木、深い針葉樹林、上高地とはまた違った景色。所々色付いた紅葉も楽しめて、のんびりマイペースで歩く。人と会うことも無いって言うのが、また良いな。
林道から川沿いの細い登山道に変わると、登りが少しきつくなるとはいっても、すぐに緩い傾斜になって、少しの登りがまたあっての繰り返し。途中から昔、伐採に使用したと思われるトロッコ道の跡を歩く。雰囲気がとてもよい。所々ショートカットがあって、トロッコ道から外れるのだが、そういった場所にはきちんとルートに誘導されるように、ロープが張られている。何も無かったら、間違えて誘導されそう。
歩き始めてから1:30ほどでしらびそ小屋に到着。しらびそ小屋はみどり池のほとりに建つ小さな味のある山小屋。丁度、昼時なので、ここで休憩することにした。他に数組のグループが小屋前のベンチで休憩していた。小屋の前からのみどり池の眺めは最高。小屋の隣にはキャンプ場もあり、ここに泊まるのも良いなぁ、とも思ったが、温泉をあきらめきれずに昼食後、本沢温泉を目指す。
しらびそ小屋以降の道も快適そのもの。多少の登りはあるものの、全体的には平地歩き。ロケーションも苔生した倒木の重なる道や木道など展開が色々変わって楽しい。天気も良いし、ちょっともったいない気がして、本沢までの予定で急ぐ必要もないので、ゆっくり歩いていたら、3組ほど後から来た登山者に追い越されてしまった。それでも残り1時間ほどの歩きはあっという間という感覚だった。
13:30、本沢温泉到着。キャンプ場と入浴の申し込みを行う必要があるので、1度、キャンプ場をスルーして、小屋に向かう。小屋の前には入浴の申し込み窓口があり、ちょっとした広場にはテーブルとベンチがあって、入浴を済ませた人や宿泊者がのんびりくつろいでいた。お目当ての野天風呂は、ここから更に5分ほど上がった場所にあるとのこと。まずは、今晩の寝床をセッティングするためにキャンプ場まで戻り、ビビィを広げる。水場はキャンプ場横の沢水は煮沸すればOKということだったが、窓口前の水道で4Lほど給水しておいた。
寝床のセッティングも済んで、いよいよお楽しみの温泉タイム。もちろん、入浴窓口でビールを購入して、はやる気持ちを抑えて、日本最高所の野天風呂、雲上の湯に。沢の横に設置された浴槽は写真で見る印象以上に小さかった。背後には八ヶ岳の稜線が見えて眺めは最高。お湯は少しぬるめで、源泉は浴槽横のパイプから少しづつ出ている感じだった。1時間たっぷり温泉を堪能。出るときは風の冷たさで、少し寒く感じたが、服を着た後、ビビィに包まって寝るまでポカポカと暖かかった。
テント場に戻って、おでんをツマミにゆるりゆるりと晩酌、いつものようにファスナー全開で星空を眺めているうちに気を失い、寒さで1度おきて、きっちり寝支度をして就寝、朝までぐっすり。
気持ちよさそうな温泉旅行??いいですねぇ。真っ白な山もいいですが、秋の紅い山もいいですねぇ。ところで、とってもウルトラライトな、宿泊装備なのに、食料は全然ライトじゃないですねぇ。さすがTED君w。
コメントどうもです。
このところ、食糧はアルファ米などフリーズドライに頼ることが多いですが、寝袋は冬用ダウン、座椅子にランタン、ストーブは液燃、とおもちゃ満載とくれば、おでんくらいはやらんといかんだろう・・・と(笑)他にトースターでソーセージなども焼こうと準備したのですが、その前に気絶していました。(笑)