一見するとただのバックカントリー用バックパックに見えます。このシステム、バックパックも含めて「アプローチシステム」と謳っています。トンデモ・ヘンテコギアに目が無い自分としては、ありそうでなかったこのギアに完全にやられましたw

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一見ただのバックパック。ショルダーバックルを外して、背面近くのファスナーを開けると。。。
なにやら入っています。

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取り出してみると、まさか!!

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バックパックの背面に仕込まれていたのは3つ折りの折り畳みスキー!!ソールにはナイロンスキンがビルトインされています。移動を主体としたスキーシューですね。ということで、MTN APPROATCH SYSTEMはハイクアップや平地移動は軽快なシールスキーで移動、滑りはスノーボード(もちろんモノスキーでもあり)というスノーシューにかわる、いいとこどり(?)なギアでした。

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折れ曲がるヒンジ部分の固定はレバーを倒すだけ。これだけでしっかり固定されます。

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ビンディング部分はオリジナル。スノーボードブーツはもちろん、スキーブーツも固定できます。ヒールリフターもついています。
スプリットを体験してきた自分としては移動手段としてシールつきのスキーは平地やゆるい斜面では、スキーを滑せて軽快に移動できるという点が楽しいなと思うと同時に、滑りモードにチェンジする際に手間取る場合がある点と構造上通常の板よりも重量がかさんで滑りに影響するという点が気になっていました。そして、先日久々にUnizonでパウダーを滑って、その軽快な取回しに、滑りを重視するならやはりスプリットは不利だなぁ。。。と再認識させられました。そんなことがあった直後に発見したのがこのギアで、スノーシューのような簡単な扱い+シールスキーのような軽快な機動性!!なんだかいいとこどりで最強じゃないか??と気絶してポチリしてしまった訳です。

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しかし現実はそう甘くはありませんでした。気になる点としては、ほぼ同じ長さの雪原歩きスキーAltai SkiのHok より重いこと。まぁ、折り畳み式で強度を得るので仕方ないでしょう。スノーシューと比較しても重くなっているのが残念です。また、折り畳みとは言っても、140cm近い幅広のスキーなので収納性はスノーシューと同等と考えて良いでしょう。価格がスノーシューよりお高いので、よっぽど変わりモノ好きだったり、長い平地を移動するとか、お山に入るときに自分以外がみんなスキーで足並みそろわない~なんてシーン(自分は本当にそういうパターンに1回だけなりましたw)でなければ、スノーシューの方が安いし汎用性が高くね?と見られてしまうでしょう。前述したスプリットの煩わしいのは嫌だけど、シール移動の軽快さは捨てがたい、それでソリッドの板と同等の滑りが出来たらいいのになぁ~という奇特な方には処方箋になるかもしれませんw